あまりにも退屈な日々だった。

あれだけ頻繁に九州に降臨していたBLACK ANGELSが、最近なりを潜めていたからだ。今日こそは！ とROCKの匂いを探すも、空振りに終わる日々。

正直ROCKに飢えていた。ROCKに飢えすぎて、奥さんもROCKさんに聞こえるし、コックさんだってROCKさんにしか聞こえないし、TikTokなんてもはやROCKROCKだ。

そんな退屈の日々は突然終わりを告げる。

それはちょっと遅めのランチをしようと外に出た時だった。ついにROCKの匂いを感じ取ったのだ！ 久々のROCKの匂いを堪能しつつ、匂いの元を探していく。

あった！ ここだ！ どう考えてもこのホールからROCKの匂いをビンビンに感じる。

今日BLACK ANGELSは降臨している！

ボルテージが一気に高まる。落ち着こうと一呼吸置いて、意気揚々とホールに歩み入る。

店内のパチスロコーナーは、ほぼ満台に近い稼働となっていて、すでにROCK劇場は開幕していた。

久々のROCKの感触を堪能しつつ、店内をゆっくりと歩く。 すると、目の前のコーナーにBLACK ANGELSが佇んでいた。

やはりROCKの匂いだった！ 思わず笑みがこぼれる。

本日のBLACK ANGELSは早弥香。

自己紹介で、気軽に話しかけてください！ とあったので、遠慮なく話しかけてみる。

「久々の降臨ですね！」

すると早弥香は笑みを浮かべ、足早に違うコーナーに向かっていった。追いかけようとする取材班、ここでふと気がついた。

今取材班が居るコーナー『押忍！番長3』がすでにROCKに彩られていたのだ。

この超絶ROCKなスランプグラフのなんと素晴らしいことか！ 現役最高機械割の力を十二分に発揮している。

『押忍！番長3』特集記事

これこれ！ これをずっと待ち続けていたのだ。久々のROCKを目の当たりにしてアドレナリンが止まらない。

早弥香の姿を探す。遠くのコーナーに佇んでいるのを発見し、取材班は近寄ろうとする。しかしその途中で通ったジャグラーコーナーで取材班の足が止まる。そこでもROCKが爆発していたからだ！

それはまるでROCKの館に迷い込んだようだった。周りを見渡してもROCKが溢れている。

ジャグラーでROCKに酔いしれたい！ そんな人は

ジャグラーシリーズ特集記事

をチェックしてほしい。

なんとかROCKの館を抜け出し、早弥香のいた場所へと辿り着く。しかしすでに早弥香は、そこからいなくなっていた。そこは『パチスロ北斗の拳 宿命』のコーナーだった。

なんと5台中3台からROCKを感じる。

早弥香の姿を改めて探すと、別の所にいるのを発見した。慌てて近づく取材班。そこには『戦国乙女3〜天剣を継ぐもの〜』があった。

こちらは2台中2台とも、ROCKを見せつけている。

「凄いですね！」

そう早弥香に話しかけると、早弥香はまたも笑顔を見せて、軽やかに歩き出した。

早弥香の髪の毛のインナーカラーの赤が、最高にROCKでついつい見惚れてしまう取材班。

早弥香は店内のあちこちで足を止め、笑顔で振り返ってくる。もちろん足を止めた全ての場所でROCKは美しく鳴り響いていた。

人気機種はもちろん、新台やAタイプやバラエティコーナーに至るまで、ROCKで埋め尽くされている。

久々にROCKを堪能して上機嫌の取材班に、早弥香が近寄ってきて、紙を渡しながら笑顔で言い放つ。

「はい！ これ！」

1/8？ 出ました謎の紙。謎を解き明かすべく気軽に話しかけてみる。「あのこれって…」

「わからないの？」

早弥香はそれだけ答えると、きびすを返し帰っていった。やっぱりその後ろ姿からチラチラ見える髪の毛のインナーカラーの赤色が、とてもとてもROCKで最高に美しかった……。